俺の見聞録

GPT-6 Astraとは?ChatGPTとCodexで何が変わるのか|提供プラン・使えるようになる時期を公式情報だけで整理

12分で読了

お疲れ様です!WakabaPonchaNです!

今回は、ChatGPT Plus を使っている個人ブログ運営者という立場から、GPT-6 Astra について整理します。この記事は OpenAI の公式情報をもとに整理しています。執筆を始めた時点では、筆者の ChatGPT デスクトップアプリ内 Codex のモデル一覧に GPT-6 Astra は表示されていませんでしたが、同日の執筆中に表示されるようになりました。ただし、本格的な性能比較はまだしていません。比較の結果は後日この記事へ追記します。なお、同じ日に ChatGPT Work で実際に使った記録を、記事の末尾に追記しています。

AI要約

  • API では GPT-6 Astra、ChatGPT の Chat では GPT-6 Pro と呼ばれます。
  • Plus は Chat の GPT-6 Pro の対象外で、Work と Codex に提供されます。
  • Codex CLI では 0.153.0 以上が必要です。
  • 公式発表では、コーディングとコンピュータ操作の伸びが大きく示されています。
  • 公式は、サイバー能力が Critical に達したことや、思考過程を追いにくくなったことも明記しています。
  • 段階的なロールアウトのため、同じ日のうちにモデル一覧の表示が変わることがあります。筆者の環境でも実際に起きました。
  • ChatGPT Work で企画立案を任せたところ、比較や調査まで進んで1案が提示されました。ただし、最終確認は人間が必要でした。詳しくは記事末尾の追記をご覧ください。

GPT-6 Astraとは

最初に名前の混乱を整理します。API のモデルIDは gpt-6-astra ですが、ChatGPT の Chat では GPT-6 Pro と表示されます。同じものを指していて、画面によって名前が違います。

公式は GPT-6 Astra を、最も知的で最もアラインされたモデルと位置づけています。コンピュータ操作、ブラウジング、ソフトウェア開発、サイバーセキュリティ、科学、専門業務で最先端の性能を目指したモデルという説明です。System Card は 2026年9月3日に公開されています。

ここで大事なのは、単に会話用のモデルが置き換わる話ではなく、作業を進める入口ごとに役割を分けている点だと感じています。AI に開発を任せる話は、CoDeゼロから始めるAI生活の連載でも扱っていますが、今回は ChatGPT と Codex の両方で確認する必要があります。

いつから使えるのか

公式は、段階的に提供すると説明しています。

"GPT-6 Astra is rolling out today to a limited set of organizations and over the coming days will become available to all ChatGPT Plus, Pro, Business, and Enterprise users, as well as through the OpenAI API, Microsoft Azure, and AWS Bedrock."

これは、まず限られた組織へ提供し、その後数日かけて ChatGPT の対象プランと API などへ広げる、という意味です。

(出典: OpenAI「GPT-6 Astra: A new generation of intelligence」・2026年9月5日確認)

プラン Chat(GPT-6 Pro) ChatGPT Work Codex
Plus ❌ 対象外 ⭕ ロールアウト中 ⭕ ロールアウト中
Pro $100 / Pro $200
Business
Enterprise ⭕ 管理者が有効化するまで既定オフ

提供時期は Chat、Work、Codex で別々です。Enterprise は管理者が有効化するまで既定でオフです。地域については Astra 固有の国別リストはなく、ChatGPT と API の対応国に準拠します。

※ クレジットを購入しても、ロールアウト中の先行アクセスにはなりません。

ChatGPTで何が変わるのか

入口は Chat、Work、Codex の3つで、Astra の来かたも同じではありません。Plus では Chat の GPT-6 Pro は対象外で、Work と Codex に来ます。まず自分がどの入口を使えるのかを見ておくと、待ち方を間違えにくいと思います。

Chat の GPT-6 Pro は GPT-5.6 Sol Pro と利用枠を共有します。公式上の上限は次のとおりです。

プラン Chat の GPT-6 Pro 上限
Pro $200 週200通
Pro $100 週50通
Business Standard 月15通

Work と Codex は Chat とは別枠です。Plus は限定的な Astra 利用に含まれ、追加利用にはクレジットの選択肢があります。

🔽 公式は Astra が GPT-5.6 Sol より利用枠を速く消費する場合があると明記しています。使えるかどうかだけでなく、どの作業に使うかも考える必要がありそうです。

Sites では、プロンプトから Web サイト、Web アプリ、ゲームを作り、公開・共有できます。作業の入口が増えるほど、Chat だけを見て判断しないことが大切になりそうです。

Codexで何が変わるのか

最重要の前提は、Codex CLI が 0.153.0 以上であることです。ChatGPT のデスクトップアプリも最新にしておく必要があります。

バージョン 0.153.1 では、既定モデルやモデルピッカーを変えずに API 経由で Astra を設定できるようになりました。0.153.4 では Astra がバンドルの既定モデルになり、モデルピッカーにも表示されます。

コンテキストの扱いも変わります。これまでは compaction により会話を要約へ圧縮するため、細かな情報が落ちることがありました。Astra はコンテキストウィンドウをまたいでノートを保持し、過去のコンテキストを検索できます。現在は config.toml で有効にする実験機能で、数週間後に既定になる予定です。

また、返事を待たず、返事に依存しない作業を進めながら非同期で質問できます。長い作業の途中で確認事項が出たときの進め方に関わる変更です。

公式は Codex のハーネス改善と合わせ、Mind2Web でタスク完了が 1.9 倍速いと説明しています。※ これは公式の説明であって、筆者が測った数字ではありません。

自作 AI の知識を ChatGPT に覚えさせた話は、ChatGPT に最新のゲーム環境を覚えさせた回にもまとめています。Astra のノート方式が実際の作業でどう働くかは、利用できてから確かめたいところです。

GPT-5.6 Solとの公式上の違い

公式のベンチマーク表では、最大 effort 時のスコアとして次の差が示されています。

領域 ベンチマーク GPT-6 Astra GPT-5.6 Sol
コーディング Terminal-Bench 4.0 🔼 57.9% 37.3%
コンピュータ操作 Agents' Last Exam 🔼 59.3% 53.6%
コンピュータ操作 OSWorld 2.0 🔼 72.6% 65.7%
コンピュータ操作 ScreenSpot-Pro 🔼 92.7% 76.9%
長文脈 MRCR v2 8-needle 512K–1M 🔼 96.3% 73.8%
数学 FrontierMath Tier 4 (v2) 🔼 97.6% 83.0%
科学 GPQA Diamond 🔼 96.0% 94.6%
サイバー ExploitBench 🔼 100.0% 78.5%
幻覚(数値が低いほど良い) 社内ハルシネーション評価 4.2% 12.2%

OSWorld 2.0 の公式比較では、1タスクの所要時間は Astra が約40分、Sol が約75分です。API の公式価格は入力 10 ドル、出力 50 ドルで、いずれも100万トークンあたりです。2026年9月5日時点、1ドル約156.6円で単純換算した参考値では、入力は約1,570円、出力は約7,830円です。※ 円の数字はこちらで換算した参考値で、公式が示している価格ではありません。為替でも変わります。Fast モードは標準処理の2倍速・2倍価格とされています。コンテキストウィンドウは 1,050,000 トークン、最大出力は 128,000 トークンです。

⚠ ベンチマークが上がったからといって、自分の作業が速くなるとは限りません。公式表の数値は最大 effort 時のスコアであり、ChatGPT 上の実際の挙動とは条件が違います

公式が自分から認めている「弱点」

🔽 公式は Astra をサイバーセキュリティの能力で Preparedness Framework の Critical に到達した初のモデルと説明しています。一方で、脆弱性の実証コード作成のような、より進んだサイバー作業は拒否すると明記しています。

🔽 System Card では、以前のモデルより思考過程の監視可能性が大きく低下したとも書かれています。これは不安を煽るための話ではなく、公式が公開している注意点として把握しておきたい内容です。

🔽 安全チェックによりタスクが止まることもあります。ChatGPT と Codex では続行前に行動の確認を求められる場合があり、API ではタスクが停止します。

筆者の現在の利用状況

筆者の契約は ChatGPT Plus です。記事執筆開始時点では、ChatGPT デスクトップアプリ内 Codex のモデル一覧に GPT-6 Astra が表示されていませんでした。同日中に再確認したところ、同じ Codex のモデル一覧に GPT-6 Astra が表示されました。これは、Plus の Codex にも段階的に Astra を提供するという OpenAI 公式の説明と整合します。

一方で、ローカルの Codex CLI は 0.149.1 であり、確認済みの必要バージョン 0.153.0 未満です。デスクトップアプリ内 Codex での表示と、Codex CLI からの利用可否は別の事実です。

2026年9月5日 追記:ChatGPT Work で企画立案を任せてみた

同じ日のうちに、ChatGPT デスクトップアプリの Work で GPT-6 Astra を実際に使うことができました。ここでは性能を比べるのではなく、どこまで任せられたかを記録しておきます。

今回依頼したのは、個人ブログ運営の企画立案です。

複数の候補を比較し、外部の調査まで行ったうえで、最終的に1つの企画案が提示されました。この種の作業を、ここまでまとめて進められた点が、今回いちばん印象に残りました。

軽いエフォートで1回動かしただけで、筆者の環境で表示された5時間の利用枠は約10%消費しました。前半で触れた、公式が Astra は利用枠の消費が速い場合があると明記している点を、筆者の環境でも実際に感じる結果でした。※ 今回の約10%は、筆者の環境・今回のタスクで確認した結果です。タスクごとの消費量を示すものではありません。

今回のタスクでは、人間による最終確認がまだ必要でした

調べて比較し、1つにまとめるところまでは任せられたと感じています。ただし、最終確認は人間が要る段階だと思います。

ここまで読んで、もし AI に興味を持って使ってみたいと思った方は、こういった入門書を一読しておくと理解が早まるかもしれません。今回書いたのは新しいモデルの話ですが、そもそも ChatGPT をどう触るかは別の話なので、基本のところは本でまとめて追ったほうが早い場面もあると思います。

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まとめ

今日いちばん大事なのは、自分のプランでどこに来るのかを把握しておくことです。Plus なら、Chat ではなく Work と Codex に来ること、Codex CLI を 0.153.0 以上に上げておくことが準備になります。

実際に利用できたら、同じ条件での結果を追記します。CoDeゼロから始めるAI生活の第1回から読んでいただくと、AI に開発を任せる流れも追いやすいと思います。

また追記します。良いAIライフを!

参考にした公式情報