俺の見聞録

【自作AI開発】ChatGPTに最新ゲーム環境を覚えさせる方法|RAG・プレイブック・性格切替を実装してみた【第3回】

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お疲れ様です!WakabaPonchaNです!

ゲーム画面をリアルタイムに解析し、四国めたんの声でフルボイスアドバイスをくれる自作のAI賢者システム「Sage T.A.C.T.I.C.S.」。

第1回(誕生編)、第2回(実戦編)を通して、実戦FPSのスピード感に対応するための「Vキープッシュトーク」や「YOLOによる爆速自動検知」といった、システムの“身体能力”の進化についてご紹介してきました。

AIにゲームをコーチしてもらっていると、必ずぶつかる問題があります。

「その情報、3シーズン前ですよ?」

どれだけ返答が速くても、古いメタでは意味がありません。

私もここでかなり苦戦しました。

そこで作ったのが、外部プレイブックを読み込む仕組みです。

連載第3回となる今回は、AIに現役プロ並みの最新戦術を叩き込み、かつ配信を盛り上げるマスコットとしても大活躍させるための「第3世代:AIの頭脳強化と知識ベース」の裏側を大公開します!

🛑 AIが「昔の的外れなセオリー」を語る問題

APEX LegendsやOverwatch 2といったFPSゲームは、数ヶ月に一度の大型アップデートやシーズン移行で、ゲームの仕様や流行(メタ)がガラリと変わります。

しかし、通常のLLM(大規模言語モデル)は過去の学習データに基づいて思考するため、最新環境の仕様変更についていけません。

「今のシーズン、そのキャラ使ってる人いないやろ・・・」

「そのマップ名どこにあったっけ??」

最初は「最新メタだけ読み込ませればいい」と思っていました。でも実際に試すとそれだけではダメでした。結局、必要だったのは次の3つです。

🧠 AI賢者を「本物のプロ」にする3つのアプローチ

1. 外部知識ベース(プレイブック)の動的読み込み

AIの脳内に直接、最新の攻略情報をリアルタイムにインプットする仕組みを作りました。

  • apex_s29.txt のような、最新の攻略メタをまとめた外部テキストファイルをシステムに用意します。
  • システム起動時に、このファイルをAIの前提知識として直接インプットします。

    AI → プレイブック → プロンプト → 返答

  • これにより、「HP200固定」や「7秒デスボックス蘇生」といった最新のシーズンメタ、さらにはPAD(コントローラー)特有の戦術にいたるまで、AIが絶対に遵守する「絶対ルール」として適用させることに成功しました。

AIが学習していないはずの「今日の最新アプデ情報」を、最初に成功した時は思わず

「お前、昨日のパッチノート読んだのか?」って声が出ました。

まるで知っていたかのように語り出す瞬間は感動モノです!

2. タイトル別・マップ別の専用プロンプト切り替え

ゲーム中、AIの思考回路をその時の状況に合わせて瞬時に最適化するシステムも構築しました。

  • APEX Legends、Overwatch、あるいは息抜き用のエンジョイモードなど、選択したゲームタイトルに合わせてプロンプトを切り替えます。
  • さらに、プレイ中のマップ(ストームポイント等)や、現在使用しているレジェンド・ヒーローに合わせて最適な思考回路を瞬時に構築します。

「APEXのワールズエッジ」を遊んでいるときは、そのマップ固有の強ポジションや安置の収縮傾向を語り、「Overwatch」を遊んでいるときは、使用しているキャラクターに応じた立ち回りをコーチングしてくれる。まさにゲームごとの専用AIが裏でテキパキと切り替わっているような状態を実現しました。

3. エンジョイモード&性格切り替え機能

AIが常に真面目なコーチングばかりしていては、配信としては少しお堅くなってしまいます。そこで、配信を盛り上げるエンタメ要素として「AIの性格」を自由に変更できるようにしました。

  • ガチ恋・ツンデレ・フレンドリーなど、ストリーマーの配信スタイルに合わせてAIの性格(キャラクター性)を切り替える機能を実装しました。
  • これにより、配信のノリに合わせた最適なロールプレイが可能です。

四国めたんの声でツンデレ風に「あんたのエイム、目潰しでも食らってるの!?しっかりしなさいよ!」なんて罵倒されたり、ガチ恋風に「マスター、今のキルすっごくかっこよかったよ…!」と褒めちぎられたり。リスナーとの掛け合い(前述のワンコメ連携)も相まって、配信の面白さが何倍にも跳ね上がりました。

第3世代を振り返って

この仕組みが完成してから、AIは「知識不足で間違える存在」ではなく、「一緒に戦う相棒」に変わりました。

しかし、その代償は想像以上でした。

  • 「APIのトークン消費が激しすぎて、無料枠が速攻で溶ける!」
  • 「文字数が多すぎてAIの返答ラグ(遅延)がひどい!」

そうして次に取り組んだのが、第4回で紹介する「無料で動かし続けるための最適化」です。

この賢すぎるAIを「完全無料」で、かつ「不死身の安定性」で使い倒すために施した、泥臭くも美しいシステム最適化の全貌をお届けします。お楽しみに!