機材の話

Victus 15Lのメモリを32GBに増設した話。中古DDR4を求めて3日間ハードオフを彷徨った

10分で読了

アイキャッチ画像は元々付いてたメモリです

お疲れ様です!WakabaPonchaNです!

今回はゲームの話ではなく、普段使っているHP Victus 15Lのメモリを16GBから32GBへ増設した話です。私のVictus 15LはノートPCではなく、ミニタワー型のデスクトップ。自作PCに詳しい人から見たら初歩の初歩かもしれませんが、今回ほぼ初めてメモリの規格と向き合いました。

結果だけ先に言うと、クラッシュを直すつもりで始めた増設ではあったものの、メモリ不足とは別のところに原因として有力なものが見つかりました。対策後の状況は、まだ確かめている途中です。ただ、中古DDR4を探して3日間ハードオフを回った体験は、なかなか濃かったです。

AI要約

  • 16GBで作業していたが、最近はずっと物足りなさを感じていた
  • ChatGPTデスクトップ・Claudeデスクトップ・Chromeの3つを同時に立ち上げると、PC全体のメモリ使用量が約13GBまで上がり、その状況でクラッシュしていた
  • 新品をAmazonで見たときは約4万円で、その価格に驚き、DDR4なら中古もあると分かってハードオフ巡りを開始
  • XMP、電圧、Rank、ECC、DIMMなど、見慣れない文字にパニックになりつつAIにも写真で確認してもらった
  • 3日間の探索の末、同一製品のDDR4-3200 16GBを2枚確保。32GB化に17,600円(8,800円×2)
  • 設定変更のあと、同じクラッシュは起きていない。ただし、3つを同時に立ち上げることはまだ試していない。一方で、複数アプリを開いたときの余裕は感じられるようになった

事の発端:16GBでだましだまし使っていた

Victus 15Lを買ってから2年半、メモリはずっと16GBのままでした。元々入っていたのはSK Hynix製DDR4-3200の8GB×2枚です。

正直、最近まで「ちょっと物足りないな」と思いながらも、だましだまし使っていました。ChatGPTデスクトップ、Claudeデスクトップ、Chromeの3つを同時に立ち上げると、私の環境ではPC全体のメモリ使用量が約13GBまで上がり、その状況でクラッシュしていました。それを見て、メモリ不足ではないかと疑いました。これは当時の私の推測です。だから、さすがにこれはまずいと思い、メモリを増やすことを決意しました。

Amazonを開いて撃沈:4万円近くで驚愕

「増設するか」と悠々とAmazonを開いた当時、私が候補として見ていた新品メモリは約4万円で、ビックリ。私が知っている価格から、体感で2倍近く上がってないですか……?

当時見ていたのはこちらです。

Crucial デスクトップ用増設メモリ 32GB(16GBx2枚) DDR4 3200MT/s(PC4-25600) CL22 UDIMM 288pin CT2K16G4DFRA32A
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記事内で「新品だと約4万円」と書いている、当時候補にしていた新品32GBキット本体(現在価格はAmazonで最新価格を確認)

Claudeデスクトップで調べてもらうと、Victus 15Lに入っているのはDDR4という旧世代の規格でした。なら中古があるかもしれない。確かシンプルな緑の基板のメモリを、近所のハードオフで見た気がします。早速現地へ向かいました。

1日目:地元のハードオフは売り切れ

くまなく探したけど、目当てのものは売り切れたみたいでした。まあ、同じようなことを考える人はいるよなと思い、別の店舗へ。

ケースの中にはDDR4が大量に入っていました。これは勝ったと思いながら見てみると、見慣れない文字だらけでパニックです。

XMP? 1.35V? 1R・2R? ECC? DIMM?

分かったのは、1.2Vが電圧らしいということくらい。写真をAIに送って私のPCに合うか調べてもらうと、DDR4-3200の16GBが1個だけ見つかりました。ここでAIの怒涛のドヤ説明が始まりましたが、割愛します。

「1個かー」と思い、その日は帰宅。

2日目:隣県遠征、しかし全部2666

次の日は隣の県のハードオフへ。そこにも大量にありましたが、全部DDR4-2666。私が探していた3200より遅いタイプのようです。ここでは同一製品が2個以上あったので、最悪これにしようと思いながら次の店へ向かいました。

でも次の店にあったのはDDR5で、目当てのDDR4-3200は無し。その日も涙の帰宅です。

3日目:都市部遠征も空振り、そして「もうDDR4は入ってこない」

3日目は同じ県の都市部まで遠征。ヒートシンク付きやDDR4-2666はあったものの、結局どの店にも目当ての製品はありませんでした。

最後に個人で運営している修理屋さんに寄り、「DDR4の……」と聞いてみると、

「あーもうDDR4は入ってこないんですよねー。しかも高いから、持ってる人はみんな確保してるんですよ」

と言われ、絶望。DDR4はもう入ってこない。しかも高いから、持っている人も手放さず確保している。そりゃ見つからないわけです。

帰宅後に再起:まさかの同製品を発見

帰宅後、諦めてネット販売の中古を探していると、初日に1個しかなかった製品と同じものが売っているではありませんか。これならと思い、すぐに最寄りのハードオフへ。売れる前に確保しようと思ったWakabaPonchaNです。

この3日間で、メモリの知識レベルは上がってます。他の棚のメモリも見ていると、なんと同じ製品が2個あるじゃないか。念のため店員さんに断って写真を撮らせてもらい、AIに聞きました。

「これ、同じ製品だよね?」 「はい、同じ製品です。購入して問題ありません。」

こうして、同一製品のDDR4-3200 16GBを2枚確保。16GB×2で32GB化し、3日間にわたる中古メモリの旅が終わりました。

店頭で見た文字、何が何だか分からない問題

今回パニックになったのが、店頭のラベルです。最低限、私が見た言葉を自分用に整理しておきます。Victus 15Lはデスクトップ(ミニタワー型)なので、選ぶべき物理形状は通常サイズのDIMMです。

表記 意味 気にすべきか
DDR4 / DDR5 メモリの世代規格 PC側が対応する世代と必ず合わせる。今回使用している私のVictus 15LではDDR4を選ぶ
3200 / 2666など 動作速度の表記(3200MT/sなど) PCの対応速度と、できれば元から入っているメモリの速度を確認する。Victus 15LではDDR4-3200を目安にすればよい
1.2V / 1.35V 電圧の表記 PCや既存メモリの電圧を確認する。Victus 15Lでは1.2Vを選ぶ
1R・2R Rankの表記 多くの場合、PCの対応表に載っているメモリなら気にしなくてよい
ECC エラー訂正機能付きのメモリ 一般的な自作PC・メーカー製PCはECC非対応。ECC無しを選ぶ
DIMM / SO-DIMM 物理的な形状規格 デスクトップはDIMM、ノートPCはSO-DIMMで物理的に別物。必ずPCに合う形状を選ぶ
XMP メモリの動作プロファイル名 Victus 15LのようにBIOS設定が少ないメーカー製PCでは、あまり気にしなくてよい

最終的には、写真を撮ってAIに「私のPCに合うか」を確認してもらう方法がかなり助かりました。中古は同じ型番を2枚揃えられるかも大事なので、見つけた時点で確認するのがおすすめです。

実際の増設作業について

気づいたら作業に集中していて、交換中の写真は撮り忘れました。実際にやった流れは大まかにはこんな感じです。

  • 電源を切る(コンセントも抜く)
  • サイドパネルを外す
  • 既存のメモリを外す
  • 新しいメモリを挿す

大枠は簡単でも、初めてだとパネルの外し方やメモリスロットの場所で少し戸惑うと思います。詳しい図解を見たい場合は、HP公式がVictus 15LのTG02シリーズ向けに公開している英語のUpgrading and servicing guideが参考になりました。私が確認した限り、日本語のHPサポートページには同名の日本語資料は見当たりませんでしたが、英語版でも図解中心なので雰囲気はつかみやすいです。TG02-の後ろは機種ごとに異なるので、自分の型番をHPのサポートサイトで検索して確認しつつ、「Victus 15L メモリ増設」で画像や動画も探すと、日本語の実演も見つけやすいと思います。

メモリではなさそう:ダンプを解析して見えてきたWSL

32GB化した当日にも、ChatGPTデスクトップ、Claudeデスクトップ、Chromeの3つを同時に立ち上げたらクラッシュしました。32GBある状態でも起きたため、RAM不足が原因ではありませんでした。

ダンプを解析すると、失敗していた箇所は有線LANのドライバでした。切り分けでは、ChatGPTデスクトップとChromeの組み合わせでは問題なし。ClaudeデスクトップとChromeの組み合わせでも問題なし。3つ同時のときだけクラッシュしました。

ここからは推測ですが、WSL2が動いている状態でChatGPTデスクトップを開くと、そちらもWSLを起動しに行き、仮想ネットワークの作成と削除で有線LANのドライバが巻き込まれて落ちているらしい、という見立てです。原因として有力なものが分かったので、原因候補がWSL2まわりのネットワーク設定だったため、WindowsとWSLの通信方法を見直しました。設定ファイル.wslconfigで、ネットワーク方式をmirroredに変更しています。 ※ここはWSLを使っていない方は読み飛ばして大丈夫です。

32GB化して、実際どう変わったか

正直に書きます。設定変更のあと、同じクラッシュは起きていません。ただし、ChatGPTデスクトップ、Claudeデスクトップ、Chromeの3つを同時に立ち上げることは、まだ試していません。だから「直った」とは書けません。まだ確かめていない、が正確です。

つまり、メモリを増やせばクラッシュが解決すると思っていた私の読みは外れました。

ただ、普段の作業では余裕を感じる場面もあります。

  • Discordなど自動で立ち上がるソフトが速くなった気がしました。これはプラシーボだと思うので、断言はしません。
  • DaVinci Resolve、Claudeデスクトップ、OBS、その他もろもろを立ち上げても、私の環境ではメモリ使用量は約14GBでした。めっちゃ軽く感じます。

そして今回一番大きかったのは値段です。中古の16GBを2枚で17,600円(8,800円×2)。最初に見た新品約4万円との対比を考えると、私にとっては出して良かったお金でした。

補足すると、交換後にハードウェアエラーの記録が1件ありました。一方で、旧メモリ時代にも同種の記録が1件あります。今回の中古メモリとの因果関係は未確定で、現在は経過観察中です。

まとめ:中古DDR4メモリ探しで覚えておきたいこと

  • 新品だけでなく、中古も探す価値はある
  • 中古ショップでは最低限、DDR4/DDR5・動作速度(3200MT/sなど)・電圧(1.2V)・DIMM規格の4点を確認する。分からなければ写真で確認してから買う
  • 同じ製品を2枚揃えるとデュアルチャンネルで性能を引き出しやすいので、2枚そろうかも見ておく
  • 中古の在庫は流動的。良さそうなものを見つけたら、その場で確認した方がいい
  • メモリを増やしても、重い症状やクラッシュの原因が必ず解決するわけではない

3日間彷徨った結果、メモリ不足を疑って32GBにしたものの、原因として有力だったのは別のところでした。対策は入れたものの、まだ確かめていない。——という結果でした。でも32GBという余裕は手に入りました。Victus 15Lで16GBの壁を感じている人、そして中古メモリのラベルを前に絶望している人の参考になれば嬉しいです。それでは、良いPCライフを!