【体験談】夏休み、子どもだけの留守番中にPS5で身に覚えのない課金が発生した話
お疲れ様です!WakabaPonchaNです! 今回は夏休み特別企画、実際に起きた子供のゲームによる課金のトラブルについて記事にします。
さて、子どもたちが夏休みに入りました。
連日この暑さですし、外で遊ばせるより家でゲームをしていてくれたほうが、一周回って安全な昨今です。熱中症のリスクを考えれば、それも一つの判断だと思います。
ただ、この時期に増えるのが「子どもだけで家にいる時間」です。我々親は仕事に出かけ、子どもは日中ずっと家でゲームをしている。この条件が揃うと、ある事故の発生確率が確実に上がります。
それが意図しないゲーム内課金です。
実は我が家でも去年、身に覚えのない課金が発生しました。心当たりがまったくなかったので、ソニーのサポートに問い合わせて調べてもらったところ、原因が判明しました。
子どもがロブロックスをプレイ中に何かのボタンを押し、それがそのまま決済まで通っていたのです。
不正利用ではありませんでした。 我が家のPS5から、正規の手順で課金が行われていた。ではなぜそんなことが起きたのか。理由は2つ重なっていました。
- PS5にクレジットカードを連携したままにしていた
- 購入時のパスワード入力をスキップする設定にしていた
後者が決定的でした。毎回パスワードを入力するのが面倒で、いつだったかスキップに設定していたのです。その結果、購入ボタンを押した時点で、確認画面もパスワードもなく、そのまま決済が完了する状態になっていました。
便利だから、面倒だから。そうやって外した一手間が、そのまま事故に直結する。これは決して我が家だけの話ではなく、かなり多くの家庭が同じ設定のままなのではないでしょうか。
というわけで、後日子どもに「実際どんなゲームをやってるの」と聞いてみました。返ってきたのは「動物病院で異変が起きるやつ」「めっちゃカメレオンの偽物っぽいやつ」「フォートナイトの1v1で強い武器が買えるやつ」——タイトルというより、遊んでいる体験の説明でした。せっかくなので、それぞれ実際に自分でも触って確認してみることにしました。
①「動物病院(異変)」(Roblox):まさに前半の事故そのものだった
まず触ったのが、Doorsに影響を受けた協力型ホラー「動物病院(異変)」。夜勤の獣医として患者を治療しながら、患者に化けた「異変」を見抜いて拒否する、というゲームです。リリースから約2ヶ月で訪問数7億5,000万回超、アクティブユーザー68万人超という、今かなりの勢いで伸びているタイトルでした。

このゲームのストアページには「成熟度:極少」という表示があります。でも実際のサムネイル画像は、鋭い牙を剥き出しにした血まみれ風の怪物のアップでした。レーティング表示と、実際の見た目の怖さには、それなりの差があるように感じます。

ゲームを開くと、キャラクターには「インターン」(無料)のほかに「看護師」「秘書」「救急隊員」「心理学者」「医者」といったクラスがあり、インターン以外は全部ロックされています。ロックを外すには「アニマルコイン」という内部通貨が必要で、購入画面を見てみると——
- 100コイン=99 Robux
- 500コイン=380 Robux(「人気」表示)
- 1,500コイン=890 Robux(「ベストディール」表示)
- 3,250コイン=1,590 Robux

Robuxは実際にお金を払って買うプレミアム通貨です。今のパッケージ価格(400 Robux=800円など)で単純に換算すると、だいたい200円〜3,200円くらいの幅になります。
このアニマルコインの購入画面、ボタンは「選ぶ→決定」の2ステップだけでした。もし我が家と同じようにPS5のパスワード入力をスキップする設定にしていたら、この2ステップだけで決済が終わってしまいます。まさに前半で書いた事故が、そのまま再現できる画面でした。
②「フォートナイト クリエイティブ」は一枚岩じゃなかった
子どもの説明で聞いていた「フォートナイトの1v1で強い武器を買う」を探して見つけたのが、「1V1 WITH EVERY GUN」という2022年から続く定番マップでした(7.6K人がプレイ中、お気に入り520万)。あらゆる武器を使って気軽に1v1が楽しめる、というコンセプトの島です。

壁一面に武器のスキンがずらっと並んでいて、その中に赤い🔒マークが付いたものがちらほら。試しにロックされた「黄色い鉄砲アイコン」をクリックしてみたら、V-Bucksでの購入を促す画面が出てきました。


これは2026年1月にフォートナイトが正式に解禁した「島内取引」という新しい仕組みです。開発者が自分の島専用に、V-Bucksで買えるアイテムを販売できるようになったもので、Epic Games自身が「ゲームプレイに影響する有料アイテム(いわゆるpay-to-win)」の販売を公式に許可しています。海外メディアでは「フォートナイト クリエイティブがpay-to-win化するのでは」と論争になっているくらい、旬な話題のようです。
一方、子どもが「人気のゲーム」として教えてくれたもう一つのタイトル「FIGHT THE BRAINROT」(11.8K人がプレイ中、お気に入り50万)は、まったく違う課金の形でした。こちらは1v1の対戦ではなく、”Brainrot”と呼ばれるミームキャラクターを集めたり他プレイヤーから奪ったりしながら育てる、放置系・収集系のゲームです。ストアページのレーティング表示には「ゲーム内購入(ランダムな商品を含む)」とあり、実際に画面には「Slot Changer」というボタンがありました。同じジャンルの別マップでは、最大4,900V-Bucks(約35ドル相当)のルートボックスや、V-Bucksを賭けるスロット風の抽選が導入されたことが海外で報じられていて、フォートナイト クリエイティブの中でも「確率で当たり外れが決まる課金」がひとつのジャンルとして定着しつつあるようです。

同じ「フォートナイト クリエイティブ」でも、一方は武器を選んで直接買う「固定価格型」、もう一方はガチャに近い「確率型」。ひとくくりに語れないな、というのが実際に触ってみての実感でした。
③「ペイントか死か」で見た、はっきりしたガチャ
原作『めっちゃカメレオン』に似せた、Robloxのかくれんぼゲーム「ペイントか死か」も触ってみました。評価94%、フォロワー約1.5万というそれなりに遊ばれているタイトルです。シーカー(鬼)とハイダー(隠れる側)に分かれて、ハイダーは自分の体を塗って背景に溶け込む、あの独特なゲーム性そのものでした。

プレイしていたら「未来的なクレート」というポップアップが出てきました。中を見ると、排出率まで書かれた立派なガチャです。
- HEXスプリッター:1%
- スケルトンフォームの指:7.5%
- フュージョンガトリングブラスター:15%
- スパイクブラスター:31.5%
- 8-ビットブラスター:45%

購入方法は2つ。Robux 99枚での即決済か、無課金プレイで貯めた5,000コインか。プレイ中に貯まっていたコインは319——クエストをこなしてコツコツ貯めても、5,000という壁はかなり遠くに感じました。無課金だと途方もなく時間がかかるようにしておいて、課金のほうを近道に見せる。ゲームではよくある手法ですが、あらためて画面で見ると、まぁまぁえげつない誘導するのかと実感しました。
さらにもうひとつ気になったのが、「無料」と表示された武器っぽいアイテムに近づいたときの挙動です。近づいた瞬間、画面のフォーカスが「コミュニティに参加」というタブに勝手に移動していました。そのまま何も考えずに決定ボタンを押していたら、意図しないままコミュニティに参加していたと思います。お金の話ではありませんが、子どもが気づかないうちに外部のコミュニティやグループに参加させられる導線としては悪意が高く、十分注意が必要だと感じました。
触ってみてわかったこと
4つ実際に触ってみて感じたのは、「同じRoblox」「同じフォートナイト」でも、課金の仕組みはタイトルごとにまったく違う、ということでした。
- 誤操作で通ってしまうタイプ(動物病院・異変):ボタン2つで決済まで行けてしまう。前半の我が家の事故と同じ構造
- 確率で当たり外れが決まるガチャタイプ(FIGHT THE BRAINROT、ペイントか死か):排出率表示まである、れっきとしたルートボックス
- 性能に関わるアイテムを直接買う固定価格タイプ(1V1 WITH EVERY GUN):ロックされた武器をワンクリックで購入
- お金以外の誘導(ダークパターン)(ペイントか死か):意図しないコミュニティ参加への導線
「うちの子はロブロックスかフォートナイトしかやってないから大丈夫」ではなく、実際にどのタイトルで、どういう画面で課金が起きるのかまで、一度は自分の目で確認しておいたほうがいいと思います。
今日からできること
我が家が最初にやったのは、PS5の設定を見直すことでした。
- 購入時のパスワード確認をオンに戻す。パスキー設定をするのもおススメです。
- クレジットカード情報を都度入力する設定に変更する、もしくは残高上限を決めて事前チャージ式に切り替える
- 家族マネジメント機能(キッズアカウントの利用制限)を確認する
そのうえで、今回いちばん効果があったのは、「今どんなゲームやってるの?」と子どもに直接聞いたことでした。タイトルさえわかれば、あとは調べれば課金の仕組みまで確認できます。子どもを疑うためではなく、一緒に「これは課金するとどうなるやつなんだろうね」と話すきっかけやここは押しちゃダメという注意喚起が自然にできるので、夏休みのうちに一度触ってみることをおすすめします。